ページ番号1021396 更新日 令和4年4月14日
国史跡但馬国分寺跡の発掘調査を実施した結果、主要伽藍の一つである講堂跡が初めて確認されました。
但馬国分寺は、昭和48年から発掘調査を続け、これまで塔や金堂、中門などの中心伽藍が確認され、1辺約160mの広大な敷地を有していたことがわかっていました。しかし、講堂については、未だその存在が推定の域に留まっていたことから、その状況を明らかにするため第41次発掘調査を2月28日から開始していました。
今回の調査で確認されたのは講堂建物のうち、南西部にあたります。柱を置いた礎石6基(うち1基は抜き取り穴)や建物の基礎である基壇、屋根から落ちた雨水を処理する雨落溝が良好な状態で残っていました。礎石の配置から南北12m、東西22.5mの4面に庇を持った建物が存在していたと考えられます。また、火災を受けた痕跡が見つかり、周辺遺物などから講堂は焼失により平安時代後期(1,100年ごろ)に廃絶したこともわかりました。
一方、講堂跡のほかに中世の建物の基礎(基壇)や礎石、築地塀後も確認されました。講堂の廃絶後、その跡地に建てられた国分寺の門跡であると考えられます。
4月16日(土曜日)には、現地説明会を開催します。発掘調査後には、埋め戻してしまいますので、ぜひ、この機会にこれまで幻だった講堂跡を見学ください。
[画像]写真:先行して記者を対象に実施した現地説明会(113.1KB)
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