ページ番号1032076 更新日 令和6年12月16日
有子山城築城450周年記念のメインイベントである、有子山城築城450周年記念シンポジウムを出石永楽館で開催しました。城郭考古学者の千田嘉博先生をはじめ、摂津・播磨、丹波、因幡、但馬から4人のパネラーを迎え、全体を3個のセクションに分けて、基調講演やディスカッション形式のシンポジウムとして実施しました。
プログラムと当日資料は下部のとおりです。
演題 | 講師 |
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有子山城跡調査報告 |
仲田周平さん(豊岡市立歴史博物館) |
基調講演「有子山城から見た日本の城」 | 千田嘉博さん(名古屋市立大学高等教育院教授・奈良大学特別教授) |
シンポジウム「名門山名氏、再起を図る!」 |
千田嘉博さん 永惠裕和さん(兵庫県立考古博物館/摂津・播磨) 西岡真理さん(丹波市教育委員会/丹波) 岡村吉彦さん(元鳥取県史編纂室長/因幡) 仲田周平さん(豊岡市立歴史博物館/但馬) 小寺 誠さん(出石振興局文化財活用推進員) |
調査報告では、仲田さんら「江戸時代を通じて但馬の中心地として出石が栄えるきっかけをつくったのが、有子山城と山名氏であったと評価できる」と述べられました。
基調講演では、千田先生が、他地域の城や世界の城下町の構図を例に挙げながら、有子山城と出石城下町について説明されました。
有子山城には「江戸時代の城へ進んでいく途中の状況が見事に現れている。学術的な価値は高い」と強調され、出石城下町は「今ある出石城下町は、京都を見本にしたものではなく、織田信長が作った城下町の形を再現している。世界的にみても見劣りしない」と強調されました。
シンポジウムでは、当日資料の冊子に沿って、千田先生と4人のパネラーによって議論が交わされました。資料の関係年表をもとに、戦国時代の但馬を中心とし、丹波、播磨、因幡との攻防の様子を4人のパネラーが説明されました。
千田先生は「当時の情勢が非常に複雑な時代ですね」とコメントされながらも「今回のシンポジウムの内容とセットで全国のお城をめぐっていただければ、より一層楽しめるのではないでしょうか」と提案され、シンポジウムの結びの言葉とされました。
今後、シンポジウム「名門山名氏、再起を図る!」をYoutubeで配信します。なお、有子山城跡調査報告、基調講演「有子山城と日本の城」の配信予定はありません。
[画像]出石永楽館での記念シンポジウム「名門山名氏、再起を図る!」の様子(50.6KB)有子山城築城450周年記念シンポジウムのライブ中継会場に隣接する広場で、有子山城築城450周年記念 但馬・丹波・播磨 地酒フェアを開催しました。当日は、兵庫県酒造組合連合会に協力いただき、山城のある地域から22銘柄の日本酒が集まりました。
会場では、カップ1杯100円から飲み比べができる試飲と4合瓶程度の小売販売をしました。売れ行きは好調で、小売販売は、終了時間を待たずに完売しました。来場者からは「普段出石で買えない地酒を安く飲み比べができて、気に入ったものをすぐ購入できるのが嬉しい」という声が聞かれました。
また、出石まちづくり公社とJAたじま出石営農生活センターには、おつまみや地元で栽培された野菜が販売され、好評でした。
[画像]地酒フェア会場の正面右手で小売販売、左手で試飲を実施している様子(58.0KB)出石では、フクノハナという品種の酒米を生産している部会があり、全国でみても出石だけが生産している酒米です。今回の地酒フェアでは、小売販売に協力いただき、瓶の購入者には、出石フクノハナ生産部会から記念品のボールペンをお渡ししました。
12月1日、有子山城築城450周年を記念して製作した記念石碑を出石城跡に設置しました。石碑の高さは約75cm、幅は約60cmで、出石城跡の最上段にある有子山稲荷神社へ続く参道入り口付近に建立しました。
有子山城は、1574(天正2)年に、羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)に攻められ落城した此隅山城に代わって、山名祐豊(やまなすけとよ)によって築城されました。今年で築城450周年を迎え、市民の方々に寄付を募り、集まった資金で、記念石碑の製作や記念イベントを出石の町で開催しました。
[画像]中央に記念石碑と石碑を囲む関係者のみなさんの集合写真(159.3KB)このページには画像や添付ファイルへのリンクがあります。
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