2024年度 エコなええことやってみよう!


ページ番号1029291  更新日 令和6年11月6日


第22回 パリ五輪のエコなええこと(2024年10月号)

 この夏に開催されたパリ五輪・パラリンピックですが、実はたくさんの環境配慮が行われていたことをご存じでしょうか。

二酸化炭素排出量50%削減が目標
 今回、大会組織委員会はパリ五輪の目標として、2012年のロンドン大会、2016年のリオ大会と比較して、二酸化炭素排出量を50%削減することを掲げました。
 目標達成に向け、会場建設から食事の調達、エネルギーの利用など、大会に関わる全ての活動において対策を打ち出し、二酸化炭素排出量を150万トン未満に抑える目標に設定しました。
 選手たちの食事については、「フード・ビジョン」という食に関する取組みを策定し、プラスチックの使用を削減することや食品廃棄を制限することなど6つの公約を掲げました。食事は二酸化炭素の排出が少ない野菜を中心とし、食材の80%はフランス産、そのうち25%は会場から250km以内の産地から調達するなど、食品輸送により発生する二酸化炭素の削減にも取り組まれていました。
 また、会場へのペットボトルの持込みを禁止し、マイボトルの持参を求めました。会場内には、給水所やソーダファウンテン(清涼飲料水を供給する機械)が設置され、マイボトルまたは再利用可能なカップやガラス瓶で提供されました。
 大切なことは、決して快適とは言えないさまざまな環境配慮を選手や観客たちが「ええこと」として受け入れたこと。大会に関わった全ての方々に「エコなええ人たち」という言葉を送りたいです。

(参考)
「ローカル食材、植物性食品を中心としたパリ2024のグルメ食」
https://olympics.com/ioc/news/paris-2024-puts-sustainability-on-the-plate
「競技大会のカーボンフットプリントを50%に」
https://olympics.com/ja/paris-2024/our-commitments/the-environment/carbon-method

第21回 この暑さは特別なの?(2024年7月号)

 答えは「いいえ」です。国連のグテーレス事務総長は、昨年7月に「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化の時代が到来した」と発言し、危機感を示しました。世界各地で7月の平均気温が過去最高を更新し、熱波や干ばつなどの被害が拡大しています。気象庁は今年も暑い夏になると予測されています。これらの現象は偶然や確率のものではなく、世界中の科学者が警鐘を鳴らすとおりになっています。

少しのエコの積み重ねを
 「地球沸騰化」を食い止めるには、何をすればいいのでしょうか?大切なことは、一人一人が環境意識を持ち、生活における選択や行動を少しエコに変えることを、毎日コツコツとやり続けるということです。

無理なくできるエコなこと
 SNSでは、ちょっとしたエコな行動がたくさん発信されています。
 「日が差す日中を避け、朝の涼しい時間を有効に活用する」「冷房は地域でも家の中でもできるだけ1カ所でシェアする」「冷たい水道水を溜めて足を冷やす」など、暑さを我慢するのではなく、発想を変えて無理をせずにできるエコな行動がたくさんあります。
 皆さんが少しでも多くエコな行動を知り、エコな行動を数多く積み上げていくことこそが、地球や未来を守ることにつながります。
 一人でも多くの方が、エコな行動を積み重ねてくれることを心から願っています。

第20回 長く使うのはかっこいい? 悪い?(2024年4月号)

 季節も変わり、新しい年度、入学や進学の時期に合わせて新しい衣服や物を持ちたくなるものです。

 昨年、使い続けて丸くて小さくなった消しゴムやキャップをつけた短い鉛筆を小学生に見てもらい「最後まで使い切るのは、かっこいいか?かっこ悪いか?」という質問をしました。反応は後者でした。物にあふれる社会やごみのことを伝えた後でしたが、目や耳から情報が入るだけで、人の心や行動の変化につなげるのは難しいと実感しました。

 国土交通省の資料によると、日本の住宅の平均利用年数は30年ですが、アメリカは55年、イギリスは77年で、比較すると大きな差があることが分かります。新築住宅が好きな日本人の多くは、間取りやデザインの選びやすさとともに「新しくて気持ちがいい」という理由で支持されています。

 そんな「新品」を好む日本でも、今や世界に進出するフリーマーケットのアプリが作られ、商品を買い取るリユースショップも増え、リフォーム物件も出回り始めました。「中古」に対して「他人が使ったもの」とネガティブなイメージを持つ文化が、若者を中心になくなってきたように感じ、うれしく思います。

 丸くて小さくなった消しゴムや、キャップをつけた短い鉛筆、穴の空いたところをパッチワークで直した衣服、また、それを使い続ける人、直してくれる人を「かっこいい」「すてき」と言えて、応援できる社会になるといいですね。


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