ページ番号1030890 更新日 令和6年9月11日
8月18日(日曜日)に豊岡市民プラザほっとステージで絵本完成発表会を開催し、約100人の方が参加しました。本プログラムは二部制に分け、第一部は絵本作家である羽尻利門さんによる豊岡市オリジナル絵本「みらいへの つばさを ひろげて」の朗読とパネルトーク、第二部では羽尻さんと同じく絵本作家のサトシンさんによる「わくわく絵本ライブ」を開催しました。
これまで豊岡市では、子どもたちが個性や好みの違いといったジェンダーや多様性を考えるきっかけとするため、既存の絵本を市内のこども園や幼稚園、保育園に配布してきました。その中で「自分たちの手で、地域の子どもたちにメッセージを伝えるオリジナル絵本を作りたい」という声が上がりました。
発案者だけでなく、保育現場で子どもたちと関わっている保育士もプロジェクトメンバーに加わり、子どもたちの目線に立ち、どういうところに関心があるのかを考えながら物語の内容や構成を決めました。オリジナル絵本には自分らしさやありのままの大切さが、コウノトリや人間の家族がそれぞれ子育てをする様子を通して取り上げられています。
[画像]絵本の表紙(54.5KB)第一部の冒頭では、羽尻さんの朗読で「みらいへの つばさを ひろげて」を初披露しました。
またトークショーでは、コーディネーターの荻原なつ子さん(国立女性教育会館理事長)、絵と文を手掛けた羽尻利門さん、東京大学学術専門員・中学高等学校司書の古川 郁さん、絵本づくりプロジェクトメンバーの?村彩花さん、豊岡市教育長の嶋公治さん5人が登壇し、「絵本を通じてジェンダーなどダイバーシティを考える」をテーマにパネルトークを行いました。パネリストの皆さんは「コウノトリのように自分自身のタイミングと自分の意思で飛び立ってほしい」という地域の子どもたちへの想いを述べ、タイトルにもその想いを込めたと話し、参加者は頷きながら聴いていました。また、無意識の偏見や思いこみ、価値観などに改めて気づく機会とすることができました。
[画像]羽尻さんによる絵本朗読(75.2KB)パネルトークの後は芸術文化観光専門職大学の朗読劇サークル「Polaris」の祖上雪音さんと齋藤愛華さんによる「みらいへの つばさを ひろげて」の絵本朗読を行いました。参加者の方々は絵本の世界観に引き込まれていました。
[画像]芸術文化観光専門大学の学生さんによる絵本朗読(82.8KB)わくわく絵本ライブでは、羽尻さんとサトシンさんの掛け合いもあり、和やかな雰囲気の中、それぞれ思い入れのある作品の朗読や歌を披露しました。サトシンさんは「大人も子どもも楽しめて、いろいろなことを学べる絵本を作りたい」と述べていました。自分らしさやありのままでいることの大切さを考えるきっかけとすることができました。
[画像]写真:羽尻さんとサトシンさんによるライブ(101.4KB)
会場では絵本原画展も開催し、羽尻さんが描いた20点の貴重な原画を展示しました。足を運んだた人たちは豊岡の自然を細密なタッチで描写した美しい原画に目を奪われていました。
絵本作家の羽尻利門さん、絵本作家のサトシンさん、荻原なつ子さん、?村彩花さん、古川 郁さん、嶋 公治さん、芸術文化観光専門大学朗読サークル「Polaris」の祖上雪音さん、斎藤愛華さん、イベントを手伝ってくださった方々、参加された皆さん、本当にありがとうございました。
作成した豊岡市オリジナル絵本「みらいへの つばさを ひろげて」は、市内の学校園、図書館、子育てセンターなどに配布し、読み聞かせなどで子どもとの対話に活用します。
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くらし創造部 多様性推進・ジェンダーギャップ対策課 ジェンダーギャップ対策係
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