防災ワークショップを中竹野地区コミュニティで開催しました(2020年12月5日)
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更新日
令和2年12月18日
中竹野地区コミュニティ 防災力向上 防災ワークショップ
12月5日に中竹野地区コミュニティで実施されたワークショップについて紹介します。
【防災ワークショップとは】
豊岡市では、国土交通省、兵庫県、豊岡市社会福祉協議会と連携して、地域の防災力向上を目的に、防災に関するワークショップを2011年度より継続的に開催しています。2016年度までは行政区単位で開催していましたが、地区を対象に取り組むことにより全体の底上げを図ることを目的に、2017年度からは地域コミュニティ単位で取組みを進めています。
2020年度は、4地区の地域コミニティで防災ワークショップを実施しました。
[画像]防災ワークショップ (中竹野地区コミュニティ)(51.6KB)
ワークショップの目的
目指すところ・・・中竹野地区から自然災害による犠牲者を出さない
水害・土砂災害に備えた地域防災を考える
本取組みでは、地区住民から住民だからこそ知り得ることや防災上の課題等をもとに、専門部署の担当者からの災害・防災に関わる情報提供を踏まえ、地区の「避難場所」「避難対象者」「避難のタイミング」を考えます。
これらを踏まえ、今後、地域コミュニティ、行政区、さらには一般家庭へ「マイ避難カード」作成の取組みを波及させるとともに、防災力向上のための方針(アクションプラン)と「地域防災活動の手引き」をとりまとめることとしてます。
また、取組みを実施するにあたっては、コロナ禍における洪水・土砂災害に対する避難のあり方や対策について念頭に置いています。
ワークショップの概要
- 開催場所:中竹野地区コミュニティセンター
- 開催日:2020年12月5日(土曜日) 午前9時〜正午
- 参加者:中竹野地区コミュニティを構成する各区の代表等 16人
概要
グループワーク 「水害・土砂災害から命を守る術(避難)を考える」
- マイ避難カードを活用しながら「一般家庭」を想定した避難を考える
- マイ避難カードを活用しながら「災害時要援護者がいる家庭」を想定した避難を考える
話題提供
- 「近年の水害と河川情報について」 (豊岡河川国道事務所)
- 「避難の考え方、避難情報について」(豊岡市防災課)
グループ討議 「中竹野地区(地域コミュニティ・行政区)として取り組んでいくことを考える」
- グループ討議
- グループ発表
話題提供
- 「災害に関する社協の取組み」(豊岡市社会福祉協議会 竹野地区センター)
- 「地域コミュニティにご協力いただきたい取組み例」(豊岡市防災課)
グループワークの様子
マイ避難カードを使いながら、前半は一般家庭を前提に災害リスクの異なる住民にとっての最適な避難場所・避難のタイミングなどを行政区ごとに検討しました。後半は災害時要援護者を含む家庭を想定して、同様にマイ避難カードを活用しながら避難を考えました。
[画像]写真:ワークショップ会場の様子(25.4KB)
[画像]写真:グループワークの様子(24.6KB)
グループ討議の様子
「中竹野地区(地域コミュニティ・行政区)として取り組んでいくことを考える」をテーマに、林・下塚区、轟・鬼神谷区、小丸・芦谷・須谷区の3グループに分かれて、
- 各区での防災に関わる取組みの実態
- 「中竹野地区から自然災害による犠牲者を出さない」ための課題は何か
- 課題解決のために何をしていけばよいのか
を話し合い、最後に、各グループが討議の結果を発表しました。
[画像]写真:グループ討議の様子 (23.8KB)
[画像]写真:発表の様子(21.5KB)
グループ討議の意見
参加者からはさまざまな意見がでました。
各区における防災に関わる取組み
- 要援護者の個別支援計画作成
- 放水訓練、水路掃除、土のう積み、炊き出し
- 豊岡市の防災訓練などへの参加や独自訓練の実施(8月最終日曜日)
- 自主防災マニュアルの配布
- 区民全員による危険個所の確認
- 防災グッズの斡旋
「中竹野地区から自然災害による犠牲者を出さないため」の課題は何か
- コミュニティの稀薄化
- 災害弱者の避難支援(ルール化ができていない)
- 住民の防災意識の向上(過去に災害経験がない)
- 水門の管理・実操作
課題解決のために何をしていけばよいのか
- 普段からの地域のつきあい(コミュニティ)の活性化
- 地域の被災写真、資料などで、被災体験の記憶を風化させず、体験を継承
- 情報共有の仕組みづくり
- 普段からの防災意識の啓発
【主な感想】〜ワークショップを終えて〜
ワークショップについてアンケートを実施しました。参加者全員の方が「有意義であった」「とても有意義であった」という回答でした。主な感想や意見を紹介します。
ワークショップに参加して良かったこと
防災意識
- 防災に対する意識が高まった。
- さらに意識を深めていきたいと思う。
- 防災意識が強くなった。
避難について
- 改めて防災のことを考えさせられた。
- 避難行動をするタイミングの判断ができた。早めの避難を行う。
- 災害時の避難方法、場所について、具体的に考えることができた。
- 「自分は」、「自分の地域は」大丈夫と、つい軽く思ってしまっていましたが、自分の事だけでなく、家族や近所の方の事も考えていかなければいけないなと感じました。
地域コミュニティ(他地区)での実施
- 地区をまたがっての話し合いが有意義であった。
- 各地区の取組みが共有化できた。
- 他地区の防災取組の様子などを知ることができた。
改めて気づいた地域の課題など
要援護者(災害弱者)
- 要援護者の支援者等は決めているものの、都度見直しをしないといけない。
- 災害時の要援護者避難
- 独居の高齢者への対応
- 一人で避難できない人への支援ルール作り。各自に任せきるのではなくて。
その他
- 意識が低い。(災害についての)
- 課題が多すぎる。
- 状況の共有。非常時の情報共有
防災に関する意見やワークショップの感想など
- 大きな被害にならないうちに、早めに避難する必要性を改めて意識させられた。
- ますます情報に積極的にアクセスしないと取り残される。いわゆる「情報弱者」のフォローが必要。
- 豊岡市から「さっさと避難」が推奨をされているが、要援護者のフォローとか、区の責任者、若者などの方が必要となるが、このあたりの解決方法が課題
- 今まで災害がなかったので、区民の意識を高める取り組みをしたい。
- 近年、但馬地区での大きな災害がないため、根拠なく安心しているところがあったが、備えておかなければいけないと思った。
- 他の方の意見を聞くことで、自分の防災に対する認識の甘さに気付くことができました。
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