雪崩から身を守りましょう!


ページ番号1000617  更新日 平成31年1月23日


 日本の面積の半分以上が、豪雪地帯として指定されている日本では、毎年のように雪崩災害が発生しており、特に、豪雪であった昭和56年および昭和59年、平成18年に新潟県や秋田県で集落雪崩災害が発生しました。

 豊岡市も、豪雪地帯対策特別措置法(昭和37年4月5日法律73号)第2条の規定により豪雪地帯に指定されています。

 雪崩災害から人命を守るため、国土交通省による雪崩対策事業が実施されていますが、スキー場や冬山での雪崩災害も考えられます。雪崩や雪崩危険箇所について知り、雪崩災害から身を守りましょう。

[画像]イラスト:豪雪地帯を表す日本地図(58.5KB)

雪崩とは

 雪崩とは、山腹の斜面に積もった雪が、重力の作用によって下の方に滑り落ちる現象で、大きく分けて表層雪崩と全層雪崩があります。それぞれの特徴は次のとおりです。

[画像]イラスト:表層雪崩と全層雪崩の説明(36.0KB)

表層雪崩

 表層雪崩は、気温が低く、降雪が続く、1〜2月の厳寒期に多く発生します。古い積雪面に降り積もった新雪が滑り落ちる雪崩で、雪崩の速度は時速100〜200キロメートルと新幹線並みのスピードになり、破壊力が強大で被害範囲も広くなります。

[画像]イラスト:表層雪崩のイメージ(26.8KB)

全層雪崩

 全層雪崩は、斜面の固くて重たい雪が、時速40〜80キロメートルと自動車並みのスピードで、地表面の上を流れるように滑り落ちる雪崩です。真冬にも発生しますが、特に春先の融雪期など気温が上昇したときに多く発生します。これは、春になって気温が高くなると雪解けが進み、融雪水が積雪層を浸透して地面に達し、滑りやすくなるためです。

[画像]イラスト:全層雪崩のイメージ(12.1KB)

雪崩が発生しやすい危険箇所は?

 雪崩はスピードが速く、発生に気付いてから逃げることはほぼ不可能です。雪崩災害から身を守るためには、雪が積もる前から、雪崩が発生しやすい危険箇所を知っておくことが重要です。

[画像]イラスト:雪崩が発生しやすい箇所の説明(96.6KB)

急な斜面

 一般的に、傾斜が30度以上になると雪崩が発生しやすくなり、傾斜が35度から45度が最も危険と言われています。これらの急斜面に注意しましょう。

低木林やまばらな植生の斜面

 中高木が密に生えている斜面では雪崩が発生しにくく、低木林やまばらな植生の斜面では雪崩発生の危険が高くなります。笹や草に覆われた斜面などは裸地よりも危険です。

 雪崩危険箇所は兵庫県CGハザードマップで確認することができます。

[画像]こんなとき、雪崩の危険信号です。降雪や降雨の後、天気が良く気温が上がったとき。気温が低く、古い雪の上に多量の新雪が積もったとき。(73.3KB)

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